2012年05月03日

4.夏草の香りは車椅子に乗って。Zubrowka(ズブロッカ)

日中が暑くなってきたのでウオツカやジン等のキリッとしたスピリッツの
ロックやソーダ割りが美味しい季節。
キンと冷えたロックグラスに無色透明のスピリッツと大きめのロックアイス
最後にライムをギュッと絞って少し大げさに氷を鳴らしながら飲む一杯は
BARにとっての「風鈴」みたいなものかな。

この時期にスピリッツ、とりわけウオツカで思い出すのが車椅子のお客さん。

毎度、昔の店の話で恐縮だけど、以前よく通ってたBARは
ハイカウンターではなく、普通の飲食店のテーブルの高さのカウンターで
とても座りやすかったんです。

その人は夏の暑い日に車椅子でBARのドアを押して1人で来られました。
暑い中、人通りの多い繁華街を車椅子を漕いで
1人で来るのはさぞ大変だったのでしょうね。
額には玉の様な汗が光ってました。
スコッチのロックを何杯か静かに飲んだ後、
最後の締めにZubrowka(ズブロッカ)のロックを飲んでましたっけ・・・。

帰り際、その店の扉は内開きで車椅子では開けにくいため、
店の人や近くに座った常連さんが扉を開けて送り出してましてね、
私も一度だけ扉を開けさせてもらった事があって帰る時に、
「ありがとう」と言って振り返ったその人の口元からは
最後に飲んだZubrowka(ズブロッカ)の微かな草の香りがしました。

その後1〜2度そのBARでお見かけしたのだけどいつも席が遠くて
あまりお話が出来ないまま、そこのマスターが持病を悪化させて
急に店を閉める事になり、車椅子のお客さんとは二度と逢えず。

そんな事があってからBARに限らず「酒場」と言う場所は
有る意味「健康の象徴」のような場所なんだな〜と思う様になりました。

「酒場」と言うと不健康なイメージだけど、本当に内臓の悪い人は
お酒なんか絶対飲めないし、内臓が健康でも1人で動けない程の
重度の障害のある人もなかなか「酒場」には来ることは出来ない。
「酒場」に足を踏み入れ、好きなお酒と雰囲気を楽しむ。
何でも無いような事だけど本当に健康でないとできない事ですね。

あの車椅子のお客さんも、きっと、暑くて汗びしょりになって
来るのが大変でも、自分の力で自由に動き回って、
好きな場所で好きなお酒を飲む事自体がとても大事な事!
だったんでしょね。
あの人と、もっとゆっくりお話してみたかったなあ〜〜。

★ちょっとメモ・・・・
Zubrowka(ズブロッカ)はウオツカにズブロッカ草と言うポーランドの
薬草のエキスをブレンドしたお酒で、ビンの中に一本ズブロッカ草の茎が
入っているのが特徴。
その香りはどこか少し桜餅に似ていて日本でも人気があります。
ラベルにもこの草を好んで食べると言うバイソンが描かれていて印象的。
ロックやソーダ割りにしてズブロッカ草の香りを楽しんじゃいましょ。
あれ、ラベル変わりましたね(笑)

コピーライトマークラジオとBARとシネマな日々

NEWデザイン新しくなった! ズブロッカ ウォッカ 500ml 40度 正規代理店輸入品 (Zubrowka Vodka) 【楽ギフ_包装】 kawahc


にほんブログ村 酒ブログ バーへ
にほんブログ村
posted by 星のナターシャ at 17:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 閑話休題-BARとお酒にまつわるコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月30日

3,海の香りのモルト LAPHROAIG(ラフロイグ)シングルモルトウイスキー

2000年代の始めの頃、あるテレビ番組でLAPHROAIG(ラフロイグ)と言う
シングルモルトが故郷のアイラ島で作られる様子を放送していました。

アイラ島はイギリスの北の方、アイルランドとの間にある小さな島で
映像では北の海特有の荒波が押し寄せ島の岸壁にぶつかって
激しい波しぶきとなって舞い上がり、それが強い風に乗って
島の大地に降り落ちる様子が映し出されていました。
その自然の営みが何万年も続いて来た大地には何時しか潮の香りがしみ込んで
潮の香りがしみ込んだ大地から掘り出される粘土状の炭(泥炭)も、
同じように潮の香りがするとか。
LAPHROAIG(ラフロイグ)の蒸溜所では
その潮の香りのする粘土状の炭(泥炭)を使って
ウイスキーの原料である麦芽を燻(いぶ)すので
燻された麦芽にも同じように潮の香りがしみ込みその独特の香りから
このお酒は別名「海の香りのモルト」とも呼ばれているそうな。
自然の力の計り知れない大きさを感じる話。

なんだか凄いですよね。
ほんの100年前なら、船便で届いたあるお酒の作られた場所の事など
本当に遠いおとぎ話の国ように一般庶民は思ってたでしょうが
今は映像で観られて世界中どこでも観られる。
なんだか気が遠くなりそう。

こんな時代だからその土地だけのが持つ自然の営みの歴史が
とっても有り難いんだろうな。
よく、旅先で食べた物がとても美味しかったので、
おみやげに買って帰って自宅で食べてみたら、
旅先で食べた時ほど感動しなかったって、そういうのありますね。
それはその食べ物が悪くなった訳ではなく、
最初に食べた旅先の空気や土地の香りが、
その食べ物を一番美味しくさせているって言う事なんでしょうね。きっと・・・

本物を味わいたいなら旅に出るべし!!って言うことかな〜
LAPHROAIG(ラフロイグ)もまた、
アイラ島の地下水(ちょっと茶色がかった水でした)で、
アイレイモルトを水割りにしたら、
今、私達が日本で味わうよりもおそらく何倍も美味しい事でしょう。
いつかそんな旅をしてみたいものです。

コピーライトマークラジオとBARとシネマな日々 for over40

ラフロイグ 10年 700ml【2sp_120417_b】

にほんブログ村 酒ブログ バーへ
にほんブログ村
posted by 星のナターシャ at 06:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 閑話休題-BARとお酒にまつわるコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月10日

2.お客もBARの快適さの一部なのよね #神戸 #BAR

久しぶりでなくなったので普通に神戸のBARの話

今日はお店のマスターではなくお客の話

神戸は三ノ宮の1番賑やかな繁華街
東門街の中程にあるとあるお店。
座席数もカウンターとテーブル合わせて17席と
いい感じのこじんまり感が好きなお店でした。
マスターは50代前半かな?
結構ツルンとした感じの大人しそうな人。

私にしては珍しく、映画を観た後の22時頃に行ったので
すでに常連さんが2〜3人いらして
話に花が咲いていたからあまりマスターとお話できず
人柄とかは解らないけど丁寧な方で帰りがけにワザワザ
コートを着せかけて下さいました。
マスターの人柄を知りたいので
また改めて人の少ない時間に行くとして
今日は感じたのは、こんな客は嫌だ〜と言う事。

1人常連さんらしき30代半ばくらいの男性が
カウンターの真ん中に座って、ハーフボトルのシャンパンか
スパークリングワインを飲んでました。
で、マスターと楽しげにおしゃべり。それは良いんです。
でね、マスターが初めての客である私を気付かって
その常連との会話が切れた合間に時々視線を投げてくれる。
で、私も当たり障りのない会話。
「もう(このお店)長いんですか?」等と聴いてみる。
マスターが
「この場所に移ってきてもう◯◯年ですね。」と答える。
普通ならここで、私が
「そうですか。いい感じで落ち着いてますね。」
とか返すタイミングでしょ?
なのに、その常連らしきシャンパン男が
「そんなになるの!もう◯◯年!!」
と、勝手に答えて話を自分に持って行きやがる!!

おいおい、私とマスターが喋ってるんでしょが!
ましてや、私は初めての客でしょうが!
なんでお前さん勝手に入って来るんだい!えっ!
(と、なぜか江戸っ子になる私)

同じ様な事が更にもう一回あって
密かに不快感を増していた時に
このシャンパン男が携帯で電話を掛け始めた。

その第一声がね、「モチモチ?◯◯ちゃん!」

最初は自宅に電話をしたら小さな子供が出たのかな?と思って
気にも留めなかったけど次の瞬間
「もう終ったでしょう?いつ来るの待ってるよ。」
え〜〜夜の22時過ぎにBARに来られる様な年の相手に
「モチモチ?」かよ!!

その後も
「え〜〜お腹空いてるの?この店でもカレーとかあるよ。
カレー嫌なの??じゃねえ、マスター、他に何が出来るの?
パスタも出来るって!何のパスタ?ボロネーゼ?
じゃあ、店に付いてすぐ食べられる様に作り始めといて。
今ね、この電話カウンターで掛けてるから
店中にパスタを食べる大食いの人って事がバレてるよ。
早くおいでよ〜」

こんなデリカシーの無い男の彼女かなんか知らんが
平気で付き合える連れの感性もちょっと恐ろしいので
私は2杯目のグラスを空けてトットと帰る事にした。

BARって所は別に気取る必要ないと思ってる。
大声でぎゃーぎゃー言わなければ
大の大人が「モチモチ?」って言ったって良いよ別に。
でも、最低限、知らない人の邪魔はするんじゃね〜!

FMラジオで有名な番組
SUNTORY SATURDAY WAITING BAR AVANTI
(サントリー サタデーウエイティング バー アヴァンティー)
に、以前、取出さんと言う嫌われキャラの客が設定されていて
こんな極端なキャラはラジオドラマの中だけ。
と思いながら聴いていたけど「事実は小説より奇なり」で
ホントにいるんだね〜こういう迷惑な客。
かく言う私も気を付けなくては・・・。

来週は何処へ行こうかな・・・。

コピーライトマークラジオとBARとシネマな日々 for over40

にほんブログ村 酒ブログ バーへ
にほんブログ村
posted by 星のナターシャ at 21:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 閑話休題-BARとお酒にまつわるコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月01日

1, BAR、1番、素の自分が出せる場所

私がどうしてBARが好きになったのか
ちょっとその辺の事を思い出してみました。

20歳になり、安い居酒屋チェーン系列の洋風パブなどに
友達と連れ立ってちょこちょこ出入りしてた頃。
世間にはバーテンダーさんがいて、もっと本格的なカクテルや
珍しいお酒の並ぶBARと言う空間がある事を
雑誌やドラマで知り、いつか行ってみたいと思ってました。
まだ若かった女の私が、1人で足を踏み入れるには
一流ホテルのBARや老舗のBARはとても敷居が高かったので
22歳位になってようやくここなら大丈夫かな?と
初めて入ってみたのが中堅クラスのホテルのこじんまりしたメインBAR。
これは大正解!
お酒は強いけどほとんどなんにもしらない私に
バーテンダーさんは一から色んな事を丁寧に教えて下さいました。

若い頃、私は酒飲みなのにビールが飲めなかった。
当時はしっかり苦みの立ったビールが全盛で
苦いビールが飲めず会社の宴会で乾杯の時に飲むものに困っていたら
バーテンダーさんが甘みの強い黒ビールの事を教えてくれて
それ以来、乾杯にウイスキーの水割りなんて
可愛気の無い事を言わなくて済むようになったり、
会社の人に連れられて、いわゆるスナックやクラブ
女性ホステスさんがいる店に行って出て来るウイスキーの水割りが
美味しいと思うときと何だか口に合わないときとがある。
と話していたら、バーテンダーさんはウイスキーには
スコッチやバーボンがあってその違いや、
ブレンデッドとシングルモルトの違いなんかを
少しづつ教えてくれて私のお酒の世界を広げてくれました。

それと同時に、もともと人見知りのせいか中学校では虐められっ子で
それを引きずったまま、大人になっても人付き合いが下手な私にとって
BARは1人で行けて、いつでも笑顔で迎えてくれて
(客なので当たり前だけど)話を聞いてくれて、
笑わせてくれて、日常とは違う世界を見せてくれる。
私にとって1番、居心地が良くて
1番、素の自分が出せる場所にいつしか、なっていました。
自然体故に人生の師匠と呼べる様な方に出合えたり
時には話が盛り上がって恋をしたり・・・。

時が流れ、
色んな事情が重なってすっかりBARから遠退いていた2011年末。
或る人生の大きな転機にぶつかった私がもう一度、
自分を取り戻す場所として迷わず選んだのはやはりBARという空間。

夕闇が迫る神戸の街、BARの看板に灯が灯り始めると
このドアの向こうにはどんなマスターがいらっしゃるんだろう?
私の居場所はあるかしら?
どんな話に転がって行くんだろう?
ドアの前に立った時のドキドキの先が知りたくて
今夜もどこかのBARをドアを、そっと、開けて…

にほんブログ村 酒ブログ バーへ
にほんブログ村

コピーライトマークラジオとBARとシネマな日々 for over40
posted by 星のナターシャ at 00:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 閑話休題-BARとお酒にまつわるコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。